【Win・Mac】Sassを導入&初めてScssを使ってみる
2017/01/31
こんにちは、okutani(@okutani_t)です。今まで、Webコーディングの際はCSSでちょこちょこ書いていたのですが、最近はやりのSassを使ってみました。
仕事場の開発環境がWindows、自宅がMacなので、それぞれの導入手順を本記事に記しておきます。
Sassとありますが、実際に利用するのは『Scss』です。かんたんな説明ですが、次のような違いがあります。
- Sass(ruby/hamlライク)
- Scss(css3ライク)
最近ではCSS3ライクである『Scss』が主流なようです。Scssは、Sassをインストールすれば利用できるようになるため、『SassをインストールしてScssを利用する』といった流れになります。
なお、Scssを利用するには以下が必要です。
2. Sass本体
ドットインストールにも解説が載っているので、一度目を通しておくと良いかと思います。
参考Sass/SCSS入門 (全15回) – プログラミングならドットインストール
本記事では、Windows・MacそれぞれにSassをインストールをおこない、かんたんな使い方を説明しています。
では、はじめにRubyをインストールするところから始めていきましょう。
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もくじ
Rubyのインストール
SassをインストールするためにRubyが必要です。Rubyが何かよく分からなくても大丈夫なので、ここは気にせずにRubyのインストールを進めましょう。
Macの場合、Rubyはデフォルトでインストールされているため、そのままSassのインストールの項目まで進んでください。
Windowsの場合は、下記サイトから実行ファイルをダウンロードします。
LINKDownloads
今回は、2015.11現在の最新版である「Ruby 2.2.3 (x64)」をダウンロードしました。
ダウンロードが済んだら、ダブルクリックでインストーラーを実行しましょう。
『インストール先とオプションの指定』まで進み、次のとおりに設定します。
『Td/Tkサポートをインストールする』はGUIアプリケーションの作成を可能にするオプションです。ここでは不要なのでチェックしませんでした。
『Rubyの実行ファイルへ環境変数PATHを設定する』にチェックを入れます。これをチェックしないとRubyが実行できないので注意してください。
『.rbと.rbwファイルをRubyに関連づける』にチェックしておくと自動で.rbファイルをRubyのファイルとして扱ってくれるのでチェック。
チェックが済んだら、そのままRubyのインストールを進めてください。
Rubyのインストール確認
問題なく進めば、Rubyのインストールが完了します。
Rubyが無事にインストールされたか、コマンドプロンプトを使って確認してみましょう。次のコマンドで確認します。
> ruby -v
Rubyのバージョンが確認できればOKです。
Macの方でも一応、Rubyが入っているか確認しておきましょう。
$ ruby -v
では、次にSassを導入していきます。
Sassのインストール(Windows)
WindowsにSassをインストールする手順を紹介します。インストールはコマンドプロンプトにコマンドを入力して行っていきます。
まず初めに、文字コードをUTF-8にして文字化けを防いでおきます。
> set LANG=ja_JP.UTF-8
Sassのインストール時に使う『RubyGems』をアップデートしておきます。
> gem update --system
RubyGemsを使って、Sassをインストールします。
> gem install sass
これでWindowsにSassが導入できました。
下記のコマンドで無事インストールされたか確認しておきましょう。
> sass -v
Sassのバージョンが表示されればOKです。
Sassのインストール(Mac)
MacにSassを導入する手順を紹介していきます。
ターミナルを開いて、次のコマンドでRubyGemsをアップデートしておきます。
$ sudo gem update --system
次のコマンドでSassをインストールします。
$ sudo gem install sass
これでMacにSassがインストールされました。確認しておきましょう。
$ sass -v
バージョンが表示されればOKです。
Sassのインストールが済んだので、実際にScssを記述して、CSSファイルを生成してみましょう。
Sassを使ってCSSファイルを生成してみる
かんたんですが、Sassの使い方を載せておきます。
『style.scss』という名前でファイルを作成し、下記を記述。
#main {
width: 940px;
p {
font-size: 14px;
}
}
このように『#mainの中にあるp』を、入れ子にして書くことができます。直感的で分かりやすいですね。
ではさっそく、ScssからCSSに変換(コンパイル)してみましょう。
まずはコマンドプロンプト(Macはターミナル)のcdコマンドで.scssファイルがある場所まで移動します。
例として、デスクトップにstyle.scssがある場合は次のとおりです。
$ cd ~/Desctop
次のコマンドで、style.scssからstyle.cssを出力することができます。
$ sass --style expanded style.scss:style.css
これで、style.scssからstyle.cssを生成することができました。ちなみに『--style expanded
』オプションをつけてあげることで、インデントをきれいに整えてくれるので便利です。
--style expanded
なし
#main {
width: 940px; }
#main p {
font-size: 14px; }
--style expanded
あり
#main {
width: 940px;
}
#main p {
font-size: 14px;
}
また、.scssと.cssファイルがそれぞれscss, cssフォルダに格納されている場合は、
$ sass --style expanded scss/style.scss:css/style.css
としてあげればOKです。
CSSファイル生成を自動化する
毎回、わざわざコマンドを打ってCSSに変換するのはめんどうですね。
次の手順をおこなうと、.scssファイルを保存したとき自動で.cssファイルに変換して出力してくれます。
$ sass --style expanded --watch scss:css
上記コマンドをかんたんに解説すると、『scssフォルダ内のファイルが変更されたら、cssフォルダに書き出す』といったことが自動化される、といったものです。
style.scssに何か変更を加えて保存してみましょう。自動でcssフォルダの中にあるstyle.cssに、変更が反映されます。
自動変換を終了したい場合はCtrl + Cを入力しましょう。
とても便利にCSSを書くことができました。この機会にぜひScssを活用してみてください。
まとめ
Windows・MacにSassを導入する方法と、Scssのかんたんな使い方を説明しました。
さらに、Compassなどのフレームワークを使うとより便利に使えます。興味がある方は調べてみてください(僕もまだ勉強中…)。
HTML,CSSをよく書く方は、この機会にSass(Scss)を使えるようになっておくと良いですね。参考にしてください。
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