【Rails】『dotenv』で環境変数を管理する方法
こんにちは、okutani(@okutani_t)です。本記事では、Ruby on Railsで使える環境変数を管理できるgem『dotenv-rails』の導入方法について解説しています。
以前、仕事でLaravelを使ってシステム開発をしていたのですが、「.env」という環境変数管理ファイルがデフォルトで用意されていて便利でした。
dotenv-railsを使うことで、Laravelと同じように環境変数を.envファイルにまとめることができます。
本記事では、執筆時の最新版であるRuby2.4.1、Ruby on Rails5.1.2で動作を確認しています。
dotenvは導入から使い方までとてもかんたんにおこなえるので、まだ導入していない方は本記事を参考にしてみてください。
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dotenv-railsの導入方法
それでは、なにはともあれGemfileにdotenv-railsを記述します。
$ vi Gemfile
gem 'dotenv-rails'
bundlerで導入。今回は--path
をつけてプロジェクト以下に導入しています。
$ bundle install --path vendor/bundle
これでルートディレクトリに置いた「.env」ファイルを自動でロードしてくれるようになります。
.envファイルの作成
それでは、実際に.envファイルを作成してみましょう。
と、その前に「.env.sample」というサンプル用のファイルを作成しておき、Gitで管理できるようにしておきましょう。
プロジェクトごとに設定項目は違ってくるかと思いますが、万が一流出してもOKなダミーデータや、設定項目のkeyだけを記述しておきます。
例えば、Twitter APIのCunsumer keyとConsumer secretを管理する場合は、.env.sampleを以下のように記述しておきます。
$ vi .env.sample
TWITTER_CONSUMER_KEY=ここにCONSUMER_KEY
TWITTER_CONSUMER_SECRET=ここにCONSUMER_SECRET
GitHubからプロジェクトをクローンしてきたときは、この.env.sampleをコピーして「.env」ファイルを作成すると楽に設定できますね。
それでは、そちらをコピーして実際に「.env」を作成してみます。
$ cp .env.sample .env
$ vi .env # 本番用のkeyなどに書き換え
TWITTER_CONSUMER_KEY=本番用CONSUMER_KEY
TWITTER_CONSUMER_SECRET=本番用CONSUMER_SECRET
これで.envを利用する準備が整いました。
変数の呼び出し方
.envに定義した環境変数を利用する場合は、利用したい場所で以下のように呼び出せばOKです。
ENV['TWITTER_CONSUMER_KEY'] # => CONSUMER KEYが取得できる
ENV['TWITTER_CONSUMER_SECRET'] # => CONSUMER SECRETが取得できる
これで便利に環境変数を管理することができますね。
.gitignoreの設定
.envファイルはGitの管理に入れたくないので、.gitignoreファイルに以下を追記しておきましょう。
$ vi .gitignore
.env
これで.envはGitの管理下から外れます。
先ほどの説明のとおり、.env.sampleはGit管理できるようにしておき、環境に合わせて.envを作成します。
こうすることで、各個人の環境、staging環境、本番環境など、状況に合わせた環境変数を利用することができますね。
Railsユーザーの参考になれば幸いです。
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