27歳フリーランスの実情。辞めた会社のこと、苦悩の日々、そして今のこと
2017/12/10
(上の画像は自宅の作業場。今もここで、この記事を書いています)
こんにちは、都内でWebエンジニアのフリーランスをしているokutani(@okutani_t)です。
このブログには、今まで仕事のこととか、フリーランスの心構えだとかちょこちょこ書いてました。
今回、「今までの自分の経緯を人に話す」機会があったので、取り急ぎ記事にしようと思い、仕事終わり、回らない頭をひねりながら、渋い顔を手でこすりながら書いています。
今フリーランスの人も、そうじゃない人も、この記事を読んで、なにかを感じ取ってもらえれば僕は嬉しいです。
それでは、つらつら書いていきます。
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24〜25歳、新卒、8ヶ月間。
法政大学の大学院(応用情報工学専攻)を卒業して、24歳。
IT派遣(SES)の会社に入りました。
そして、半分クビの形で、8ヶ月ぐらい働いて、会社を辞めました。
そのときの詳しい内容だとかは以下の記事にまとまってるので、気になる方は読んでみてください。
プログラマーとして、エンジニアとして、もっと上を目指したい。
頑張ってエンジニアとして、キャリアを積んで、誇れる仕事ができるようにと、日々流れゆくときに焦りを感じながら、僕はとある決断をします。
新卒で入った会社で、ブラックリスト入りした僕は、転職をするでもなく、ただやりたいように、自分が感じるまま、一番自分のスキルが、この状況で、一番伸ばせる、最良の選択。
僕は、常駐先の会社に「アルバイト」として働くことを決めました。
そこに正社員で入る交渉をしなかったのは、自分の「覚悟」みたいなものを試したかった、というのもあります。
院卒で情報を専攻していた自分。
「お前、院まで出てアルバイトしてんの?バカだなー」
そんなことを友達に言われながらも、決めた覚悟、やれるところまでやりきりたい。
コンビニバイト並みの時給。アルバイト生活がスタートします。
25〜26歳、アルバイト、半年間。
アルバイト先は、車のホンダのディーラーさんのシステム構築を請け負っている会社でした。
常駐期間も合わせると、そこでは1年ほどプログラマーとしてお仕事しました。
Pure PHPでゴリゴリシステムを作っている感じは、当時の僕としては、書けば書くだけ、生きていることを実感できました。
「やっと自分が書いたコードで人の役に立てる」
それが派遣であろうが、アルバイトであろうが、そんなことは関係なく、コードを書いて、人の役に立ち、生活するだけのお金が入る。
最終的には、さくらVPSにCentOS7を導入して、nginxとLaravel(PHPのフレームワーク)を利用したシステムを、0->1でリリースまで持っていくことができました。
会員サイトからRubyでスクレイピングしてきたデータを、管理画面から操作してサイトに反映するスクリプトなんかも作ることができて、確実に、アルバイトながら、エンジニアとして成長していきます。
そのときに経験したことは、このブログにすべて記録しています。あなたがプログラマーでかつ興味があれば、アーカイブやカテゴリーから探してみてください。
僕は26歳になりました。
「フリーランスとして、やっていきたい」
自分の実力を試したい、どこまでやれるのか確認したい。
そういう感情が、自分の考えを支配して、いてもたってもいられなくなりました。
2016年8月2日。1年間かよった職場を離れて、フリーランスとして再出発しました。
そのときの心境を、以下の記事で吐き出すように、ぶっきらぼうに書いています。
今読み返すと、自分に言い聞かすように書いているのが分かります。
もし、あなたがフリーランスになりたいと思っていたら、一読してみてください。ちょっとしたことでも参考になるかもしれません。
そんなこんなで、不安と焦りを感じながら、フリーランス生活に突入します。
26歳、フリーランス、半年間。
フリーランスになる前に話を進めていた、200万円の案件を、あっさり失注します。
かるく絶望します。
フリーランスの厳しさを、しょっぱなから、苦く味わいました。
いろんなツテを探って、よく分からない案件にも顔を突っ込んで、なんとか、かんとか、フリーランス生活をギリギリで渡っていきます。
そして、だんだんと理解します。
『ひとりで仕事をするということの孤独感』
『安定した収益がないことの不安感』
守るものもないので、僕なんかは気楽な方かもしれませんが、家族がいたり、親のめんどうをみなければいけない人は、そうとうにしんどいだろうなぁと感じました。
フリーランスになって半年。
目標だった月の売り上げが、100万円を超えました。
そのときの心境は以下の記事にまとめています。
そのときは、とても嬉しく、そしてそれと同時に、ほっとしたことも覚えています。
月100万円、自分の力で稼ぐことができた。
それは大きな自信に繋がり、アルバイト生活では手にすることのできなかった金額が、たった一月の間に入ってくる。
たまたま運がよかっただけかもしれません。
それでも、自分で誰かに胸を張って言える金額を稼げたことに、それも、自分で決めたエンジニアとして、コードを書いて、得た報酬。
すなおに嬉しかったことを覚えています。
そんな中。僕は目まぐるしく、また、とある決断をすることになります。
有名ITベンチャーにヘッドハンティングの形で入社することが決まりました。
26歳、ITベンチャー、3ヶ月間。
Wantedly経由で入ったITベンチャーは、エンジニアからの評価はとても高く、本当に優秀な人たちが集まっている会社でした。
あなたがエンジニアなら、おそらく、どこかのネット記事でその存在を知っているでしょう。
優秀なエンジニアが集まり、キラキラしたオフィス。
最近はCMでもよく見かけるようになって、今では、見るたび、すこし伏せた気分になってしまいますが。
僕は、フリーランスを捨て、社員として、このITベンチャーに入り、そして、3ヶ月で辞めました。
そのときの経緯は、以下の記事にまとめてます。
なぜ、ITベンチャーに入ったのか。
それは、「自分の実力を試したかった」。
フリーランスで月100万円稼いだことで、ひとつ目標がなくなり、目の前の新しいチャレンジに飛び乗ってみたい。そんな気分でした。
経験としては、いい勉強になったといいますか、それでも、たったの3ヶ月で辞めてしまった自分の、不甲斐なさ。実力不足。
辞めた理由は、直接は人間関係なわけでありますが、自分の実力不足からくる、その場のギクシャクした、空気、間違いなくあったと思います。
華やかな、それも、誰もが羨むような。華やかな会社。
自分がどうしようもないカスだったことを、心に強く、強く感じながら、僕は3ヶ月勤めた会社に退職届を出しました。
「その選択は、前向きな選択ですか?」
プロジェクトマネージャーに言われた言葉は、まさしく、そのとおりで。
僕は手の甲をぐっと、噛みながら、亡霊のようにふらふらと、僕の心とシンクロするように暗くなった街を、俯き、歩き、帰宅、何もない、ジメジメした空間に、鬱屈した薄っぺらいプライドを、一緒に投げてやる心持ちで、気絶するように身を投げます。
コンディションは最悪。
フリーランスとして、最悪な再出発。
26〜27歳、再フリーランス、5ヶ月間〜今
そして、今。
辞めたITベンチャーを離れて1ヶ月ぐらい、何も考えられなくて、たぶん、何もしてなかったと思います。
あんまり記憶がないというか、暗い部屋で、ただひたすらTVを見ていたような気がします。
それでも、休息期間を経て、フリーランスとして、エンジニアとして、プログラマーとして、スイッチを入れなければと、鼓舞し、新しい取引先を探して、仕事をとって、コードを書き始めます。
新しい環境で、Railsを書き始め、Laravelを使った0->1の受注案件も取れて。
フリーランス、再出発。
辞めた時の最悪なコンディションとはうって変わって、とても、良い、好調な流れです。
先月は、フリーランス生活の中でMAXの、「月130万円」を稼ぐことができました。
たまたまいろんな案件が重なって入ってきたお金ですが、それでも、自分で取ってきた仕事。自分の実力で、稼いだお金。
新しく「常駐+リモート」の形で仕事できる取引先もできました。この話はとても面白く新鮮味のある話なので、改めて別記事で紹介しようと思います。元Googleや元CookPadの方と一緒にお仕事できる環境です。
そして、来週、自分がコツコツやってきた、自身初のWebサービスを公開できるまで持ってくることができました。
そちらもリリース時に、記事にしようと思っています。
今後は、持っている案件をきちんと捌き、どんどん自分が考えたサービスを世の中に出していければと思っています。
挫折や、後悔や、失敗だらけの日々。
たった2年ちょっとの間に、派遣社員になったり、アルバイトになったり、ITベンチャーの社員になったり、フリーランスとしてお金を稼げるようになったり。。
よく分からん経歴ですが、これからも、たぶん、正解のない毎日に、答えを求めながら、働いて、コード書いて、やりたいと思ったことを、愚直にやっていこうと思ってます。
書いてたら、やっぱりというか、ぐだぐだと長文になってしまいました。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。これからも頑張ります。
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