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okutaniの技術とか雑記とかのBLOG.

フリーランス前の苦悩と焦燥感を吐き出してみる

2016/8/1

2025/7/31

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こんにちは、okutani(@okutani_t)です。僕は2016年8月2日から、アルバイトで勤務している会社を辞めて、フリーランスになります。職種はエンジニアです。

以前、「新卒で入ったIT派遣会社を1年経たずに辞めた話 | vdeep」という記事を本ブログで書きました。院卒&新卒で入った会社を半年で辞め、今日までアルバイターとして生活してきました。

スキル的にも、また、自分の実力を試してみたいという思い、社会不適合者、将来への不安、ただ、前を向いて生きていきたい、エンジニアとしての成長、人生に求めるものについての考察、そんなぐちゃぐちゃしたよく分からん感情を、僕自身のための、人生の備忘録として本記事に残します。

今後フリーランスになりたい、もしくはフリーランスとして活動しているがどこか不安に思っている人の参考になれば幸いです。

フリーランスは決して自由ではない、ということ

「フリー」という言葉が入っているからといって、自由かというと、そんなことはありません。

自由の定義とは何か、なんて考えはじめたらキリがありませんが、僕はフリーランスは自由と真逆にいるんじゃないかと思います。

仕事は自分でとってこなくてはいけないし、取り引き相手ができたと思っても足元見られることもあります。

フリーランス前ですが、すでに数件の案件を頂いています。当たり前ですが、すべて自分で価格交渉から、自分のできること、できないことを的確に伝える必要があります。

それを相手が理解できない場合もありますし、理解していても「個人相手なんだから適当でいいだろう」なんて上からふっかけられることもあるでしょう。

「金額の線引き」「やるやらないの決断」「取引先の選別」etc… そのすべてを、自分だけでやらないといけません。

正直、いつまでこれが続くのか、まったく予想がつきません。

今は生活できるだけの額を稼げるぐらいはお仕事をいただけていますが、半年後に0ということも十分考えられます。

フリーランス向けのお仕事紹介サービスもありますが、今のところ、1つも登録していません。

現在、すべての仕事を個人で取っていますが、今後仕事がなくなった場合、そういったサービスを利用することも考えなくてはいけません。

それは結局、フリーランスの形を取ってはいるけれども、派遣会社に所属しながら、派遣先で働くわけです。新卒で入った会社とほとんど形態は変わらないのです。

フリーランスというのは、「仕事がこなくなるかもしれない」というプレッシャーを抱えながら、様々なことをぐるぐる考えて、目の前の仕事に専念し、グロッキーになっても周りに頼らず働き続けなければいけません。

繰り返しますが、フリーランスは自由では決してありません。

僕は、フリーランスのことを「社会不適合者がひとりで生きていくための、手段のうちのひとつ」だと思っています(かなり言い方悪いですが)。

「プロブロガーになって自由にフリーランス生活♪」とかクソみたいな職業も、まぁフリーランスに入りますが……

そういった情報の方が人の印象に強く残るので、まぁしょうがないことなのですが、フリーランスの人に向かって「お!君フリーランスなの?自由でいいねーwww」なんて言葉は口にしないほうが吉ですよ、奥様。

税金・書類作成・営業活動… 本業以外の仕事が実に多い

僕の本業はエンジニアです。プログラミング言語を使って、システム構築をしたり、Webサイトを作成したりしています。

僕はエンジニアとしての成長を、今の自分の人生の中で、最も優先順位の高いものと位置付けています。

この1年ほどの間は、借金(エポスカードキャッシングマン)をしてでも、参考書を買って夜遅くまで読み込んだりしました。さすがに、フリーランスになったら借金はしないようにします。たぶんね。。

ネットで見つけた勉強会に参加してみたり、このブログ『vdeep』に勉強したことを投稿したり。精力的に技術力向上に努めてきたつもりです。

しかし、いざフリーランスの準備をしてみると、自分の本業以外でやらないといけないことが山ほど出てきて、かるーくプチ絶望なのです。

税金を納めるために、確定申告の本を買って読んでみたり、領収書やレシートをせこせこ取っておいたり、書類(主に納品書なんか)を作ったり。

先ほどもあったように、取引先とは自分で話をつけて、自分で仕事を取ってこなければいけません。

案件が進んでも、進捗の報告や、必要なデータを申請したり。そりゃもう逐一連絡しなければいけません。

これらは、社会人でも同じように仕事で問われることなのですが、何か不備があったら責任は「ぜんぶ自分だけにのしかかってくる」ので、プレッシャーの感じ方が社会人の3倍ぐらいはあります。体感。そう、毎日スリリングな日々が送れるわけですね。

これらの事柄が、本業(エンジニアとしての仕事)にさける時間と体力をどんどん削っていきます。

仕事を取ってくることに対してもやりがいを持っていれば別ですが、エンジニアとしての成長が100%まるまる確保できるかというと疑問です。

「やらなきゃ生きていけない」という背水の陣的考えから、プログラミングに対する意欲が向上するとも取れますが、これがはたしていつまで続くのでしょうか。

なにより、人と関わりながら一緒にコーディングができる環境はあるに越したことはないです。そういった環境がなければ、成長にも限界があると思います。そういった体制についても、もっと深く考えないといけません。

会社に所属して、スキルの高い先輩にメンターとして付いてもらえて、人間関係が良好であれば、フリーランスなんて絶対やるものじゃあないと思います。

就活のとき60社連続でお祈りをもらった僕は、そのステージに入れる機会も、資格も、ありませんでした。別に大きい会社じゃなくても、そんな理想な環境で働いてみたかった。

今、「NEW GAME!」ってアニメやってますけど、あんな会社がまさに理想の社会人ライフであり、憧れの働き方だと思います。というか、あの世界に移住して「今日も1日がんばるぞい」とか言いながら働きたい。あああーーー。

未来は、家は、行き着く先は?考えれば考えるだけ、焦って消耗してゆく

社会人であれば、頑張って働けば役職がつきます。やりがいのある案件にアサインされるかもしれません。 会社によっては、家賃補助などの福利厚生、寮の提供、なんかもあるみたいです。

フリーランスに役職はありません。やりがいのある仕事は、自分からとりにいかなければ取れませんし、そもそも個人で取れる案件の大きさには限界があります。

僕は今、いろいろあって家がありません。フリーランスとしての報酬が入ってから、家を借りようと思ってはいますが、どうやら社会人と比べると、賃貸で家を借りるさいの審査が通りにくかったりするそうです。

フリーランスは明日にも無収入になる可能性がありますからね。信用が無いわけです。

同じ理由で、クレジットカードも作りにくいみたいです。僕はカード使いすぎて、気がついたらゴールドカードになってたので、まぁその心配はなさそうですが別の心配がありますね(使っちゃダメNO)。

そう考えると、はたしてフリーランスという生き方は、幸せな生き方なのでしょうか。

僕は正直、もがきながら、それでも前を向いてやっていってやろう、そういう、グラグラとした心持ちです。

頑張れば、それなりにお金はもらえます。今はまだ難しいですが、月100万ぐらいは、土日潰して、深夜まであくせく手を動かせば、来月にもクリアできそうな感じではあります。かなりきついですが。

ただ、そんなにお金が欲しいかというと、別にそうでもないです。

今まで、僕はずーっとキャッシング生活でした。それでも、26年間なんとかかんとか、生きてこれました。

「金があるから幸せだということではない」ってことは、実はとうの昔に気がついてしまったのです。

『北の国から』で五郎さんが純に放り投げた、100万円の札束。

あのシーンに出会ってからというもの、僕の中でお金に対するモヤモヤとした考え方が、ぐぐぐっと確信に変わっていきました。

僕は泥のついた2万円より、純に放り投げた100万の方が、ずっとずっと重く感じられました。

「金に追われて、金のために生きて、やりたいことも金に左右されて、なんとなく働いて生きる」なんて人生は、僕は歩みたくありません。

金や、周りの目を気にして生きるということに、美しさを感じませんから。泥臭くてもいいから、やりたいことをやっている人を単純に応援したい、という思いもあります。

僕の家は決して裕福な方ではありませんでしたが、不幸せだったかというと、そんなことはありませんでした。

それに今現在、僕には養う家族もいませんし、ビールはクリアアサヒが好きだし、ありがたいことに、高級フランス料理のフルコースなんて人生で食べたことが無いので、そんなもんのおいしさも知らないし、車も欲しいとは思わないし、参考書とMacBookAirを買い換えるだけの金があれば、それは素敵なことだ、ってな考えなわけです。

ただ、まったくお金がなければ生きてはいけませんし、「小さいころ貧乏で惨めな思いをした」なんて人の方が、裕福で嫌な思いをした人に比べたら、圧倒的に多いでしょう。

そう考えると、「人生で求めるもの」ってなんなのでしょうね。

僕は今、エンジニアとして、人として、自分の納得できるところまで、登っていきたいと考えています。

人それぞれ人生に求めるものは違うとは思います。

金なのか、地位なのか、名誉なのか。

そう考えると、僕の生き方ってなんなのでしょうね。

僕はこう考えます。

別に、社会不適合者でも、コミュ障でも、損しても得しても、自分のスジを通し、自分のやれる範囲で、それでも自分のカラを破って。

誰に認められようが、誰に乏しめられようが、向上し、鍛錬し、PHP、Ruby、それにLinux、Emacsをもっと好きになって、Laravelをさらに理解し、PostgreSQLと仲良くなって、GitHubを活用して、たまにWordPressをいじったり、swiftやgolangにも挑戦して。

なるべく人と比較することはせず、もっともっともっと自分と真摯に向き合い、この人生をどうやって面白くできるか、どうやって幸福と、感動と、人との繋がりを大切にできるかを考え、可能性を信じて、たまには立ち止まりながらも、このフリーランス第1章のはじまりを自分なりに全力でゆるふわと駆け抜けていこうと思っているわけです。

それが今、焦燥感として、僕の心のドアをノックしています。

僕は、フリーランスとして生きていきます。

結局のところ、考えたり、考えるのをやめたり、焦ったり、苦悩したりを、悶々と繰り返す日々です。

ですが、自分がどこまでやれるのか、エンジニアとして成熟したいという気持ちを忘れずに、前に、前に、進んでいこうと思います。

おまけ

自分のスキルシートはWantedlyのページで管理しています。見れば分かると思うのですが、ある程度のスキルはこのページでサッと確認できるのでおすすめです。

Okutani プロフィール – Wantedly

フリーランスはスピード感が大切です。これらのサービスを使って、極力無駄な時間を使わずに、取引をスムーズにする必要があります。

ただでさえストレスでいっぱいたくさんフィーバーなので、くだらないところで時間使いたくないですね(紙の履歴書この世から無くなれ切実願望)。

以上、フリーランス前の苦悩と焦燥感を吐き出してみました。また吐き出したくなったら、当ブログにぶちまけます!おーわり。