初対面の女性と八景島シーパラダイスでデートしてきた話
2016/03/01
こんにちは、okutani(@okutani_t)です。先日、ブログをきっかけにお知り合いになった女性(Oさん)と、思いがけず初対面でガチデートしてきました。
ブログのことで困っていたOさんに、僕がTwitterでからんで仲良くなり、紆余曲折、右往左往を繰り返し、川の流れのように話は流れに流れ、最終的にふたりでデートする結果に。正直、なぜガチデートになったのか未だに謎。迷宮入り事案。
肝心のデートコースは、水族館と遊園地がいっぺんに楽しめる夢のようなスポット、横浜市が誇る巨大テーマパーク「八景島シーパラダイス」です。初対面で八景島シーパラダイス、これだけで十分謎すぎますね。
さてさて、ここでWikipediaに載っていた八景島シーパラダイスのキャッチコピーをご紹介しておきましょう。
恋する遊び島
by Wikipedia
なにそれすごい
よーし、そうと決まれば色々と準備が必要です。
だって私、『練馬一のダーティ紳士・okutani』なんて呼ばれてるぐらいの紳士ですから、ね……( ´ ー ` )
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もくじ
デートに行く準備をしよう
紳士たるもの、よれたシャツに履きつぶしたジーパンで、のこのこ女性の前に現れるなんて、言語道断。レディに対してはいつだって敬意を表する心構え、男ってのはそういうことが大事なんですねぇ、これが。
最低限、一緒に歩いてくれる女性が恥じることのない格好、街行く人に白目で見られない程度の清潔感は持たなければいけません。なぜならokutaniは紳士だから。はい、もう一度。なぜならokutaniは紳士だからッ!!
よれたシャツをゴミ箱にぶち込み、履きつぶしたジーパンをタンスの奥に大事にしまって、紳士にふさわしい洋服を揃える覚悟を決めます。
さーて、いっちょやってやります、か!
デート服を買いに行こう
デートに行くのに、洋服は重要なファクターのひとつ。『紳士向け六法全書・2693ページ』にもそう書いてあることを、okutaniはしっかりと記憶しているのでした。私もいい大人、25歳にもなりましたから、それぐらいは頭がパンパンになるぐらいの知識人、ということなんですね、一応。
私はたいていの買い物を吉祥寺で済ますため(新宿?渋谷?なにそれ知らない)もちろん、今回のデート服も吉祥寺で買うに決まっています。あー知っててよかった吉祥寺。
最近できたでかい建物のキラリナにある、ジャーナルスタンダードというお店で、こちらのジャケットとセーターを購入しました。
ファッショナブルオシャレ髭な店員さんに「ふふ、似合ってますよ(にっこり)」って言って頂けたのでこれにしました。かっこいいでしょ?ふふふ。
ジャケットは結婚式でも着ていけるようにセットアップで買いました。ん?まあ結婚式にいく予定なんて今のところ皆無ですが!い、いいじゃないですかっ!友達いないとか言うなよ!
ちなみにお会計は全部で4万4000円。はい、お支払い方法の選択肢は魔法のカード一択しか、あいにくokutani持ちあわせておりませぬ。
母さん、借金地獄はとうぶん抜け出せないみたいです。ごめんね、馬鹿な息子で
息子より
しかし、これで紳士が買えるのなら安い安い。紳士は『借金の額』とか『カードの支払い』とか『ペヤング超大盛りのカロリー数が1000kcal超えててやばい』とかそんな細かいことは気にしないのです。なぜなら、そう、okutaniは紳士だから。
余談ですが、当日になって緑色のセーターはめちゃくちゃ暑かったため着れませんでした。10月にセーター+ジャケットは冷静に汗だく。
結局、ゴミ箱にぶち込んだよれたシャツを着ていくことになるので、皆さまは洋服を破棄するタイミングを間違えないように心がけてください。洋服の整理はデート後におこなうことを、okutaniは強く強く強く推奨しておきます。くっそぉーーーっっ!!!!!!
デート前に髪の毛を切っておこう
紳士は髪型にも気を使います。私はふだん、半年に一度ぐらいのペースでしか切らないのですが、今回は2ヶ月と11日という短いスパンで美容院に行くことに。
もちろん、私は吉祥寺しか知らないので、今回も吉祥寺Ashさんで切ってもらいます。
珍しく女性の美容師さんに切ってもらいましたが、コミュ障okutani、まともに話せることができました。なぜなら気分はハッピー紳士だから。
思いがけず、大人の階段をのぼってしまった
※美容師さんわざわざ写真撮って頂いてありがとうございました
デート当日、八景島駅、集合ス
紳士と呼ぶにふさわしいジャケットをさらりと羽織り、ふわふわパーマで決まった髪型と、武装に武装を重ねたokutani氏。
快晴の日曜、八景島のシーのパラダイス、まだ見ぬ素敵な年上女性、朝10時。よれたシャツを除けば、絶好の紳士日和なのであります。
TwitterのDMには「電車の乗り換えにミスってすこし遅れます」とOさん。この人はおそらくどじっ子なんだろうな、と紳士らしく、顎に手なんか添えながらokutaniは深く考えておりました。
ガタンゴトンと、電車は八景島駅に観光客をせっせと運び、そのうちにOさんもその流れに乗って、改札前に着陸。初対面。
なぜかわからんが緊張して喉が死んでしまった
数秒のうちに『もう今日、紳士、無理だ』とあっさり悟り、剥げ落ちた仮初の紳士を演じていたokutaniは高い金払って買った大人ジャケットになんとも言えない恥ずかしさをひしひしと感じていました。
こうして、僕とOさんの丸1日にわたる、シーパラデートがやっとこさ始まりました。
八景島水族館に入館しましょう
八景島駅からシーパラの入り口まで、ふたり並んでテクテクと歩きます。
紳士でもなんでもないことが一瞬にしてばれてしまった僕は、なんとか場を盛り上げようと、それはそれは必死でした。やれ「海があります」だの、やれ「ヨットだ!すごい!」だの、120%ぐらいのテンションで朝から無理やりアゲアゲモードでした。
もう、そこには紳士さのかけらもないことは分かっていましたが、僕にはデートスキルもトークスキルもないため、とりあえず場を盛り上げることを念頭に、身振り手振り頑張ります。
そうこうしてるうちに、シーパラの入り口に到着。
ひらり、とカバンからシーパラチケットを2枚取り出すOさん。
実は、Oさんは前売りチケットをあらかじめ買っておいてくれていたのです。なにこの女神様。
なにこの女神様
これ以上入り口で揉めることは紳士道に反する、とすでに紳士さの欠片もへったくれもない一般ピーポーokutaniは考えました。ここは黙ってOさんのお言葉に甘えることにします。
チケットを手首に巻くバンドに交換して、さあ、準備万端。
やっと水族館に突入なのです!(シーパラ目的で記事読んでくれてる人、前置き長くてマジ勘弁☆)
ここからはふつーに水族館の動物たちを載せていくコーナーになります。
びゅんびゅんのアザラシ。
すげーオットセイ。
ぷかぷかペンギン。Oさんはテンションが10ぐらい上がってた。
怖いサメ。でかい。
めちゃくちゃたくさんの魚。
水槽の中をエスカレーターで行きます。ごいすー。
オシャレな水槽コーナー。
光ってるクラゲ。okutaniのテンションが30上がる。
もうなんかすごい集団。
こうして前半戦が終了しました。
シーパラのショーはすごいでショー
僕はある問題を抱えていました。
前半戦が終了した時点で『年上女性との初デートに緊張』『残った前日の酒』吉祥寺の相席屋記事に出てきたN男に『酔った勢いで全力ローキックかまされて左足がすごく痛い』と全身ボロボロだったため、口数が極端に減りました。
というわけで、Oさんに休憩申請を申し込みました。
偶然、休憩しようとした場所がイルカショーが行われるステージの前で、とってもラッキーな御一行。
僕は大きい水族館に来ること自体初めてだったので、世間一般でいう「イルカショー」なるものも観たことがありませんでした。一体どういう感じなんだろうか。
さっそうと登場したアシカさんとお兄さん。
腕筋がすごいアシカさん。
白イルカにぐるぐるされる、お兄さんとお姉さん。
白イルカに乗ってるお兄さん。めっちゃ速いのに乗りこなしててすごい!
速すぎてブレまくるお姉さん。
2分ぐらいかけてただただ歩いただけのペンギンちゃん。「いやお前なんかしろよ」と突っ込みつつも、可愛いから許される存在。そう、それがペンギンという生物。
ひょー!すごい!
イルカさまはジャンプしまくる全身筋肉野郎でした。
「あいつらにタックル連打されたら、きっと死ぬんだろうな」と真剣に考えて、僕は軽く思い詰めていました。
ショーに大満足したと同時に、僕の体力は復活。ショー見ながらカレーパン食べたのもよかったのかもね。
ではでは、後半戦に参ります。
深海、それはキモい
深海の生物ゾーンに入ってから、Oさんの顔色はみるみる青ざめていきました。
「気持ち悪いんで」と冷めた口調のOさんは、後ろの方から目を細めて、ちらちら不気味な水槽を覗いたり覗いていなかったり。
こんなのとか
全然動かないやつとか
ハリハリのやつとか
もうお前なに人だよ、ってやつとかいました。もっとキモいのもいたんですが、キモかったので写真撮りませんでした。
深海の生き物も衝撃だったのですが、一番の衝撃はこの深海の生き物シリーズが水族館の大トリだったということ。
低ーいテンションのまま、水族館の出口をくぐります。
「お、お昼ご飯にしましょう」と、ふたりでレストランを探しに行くことに。
レストランでお昼ごはんを食べよう
レストランはいくつかあったのですが、目についた近くのレストランで昼食をとることにしました。
僕はふわとろオムライスをチョイス。どうです、紳士っぽいでしょう?
Oさんはアメリカンチックなハンバーガーをナイフで切って食べてました。「これ崩れて食べにくい」とこぼしていました。
水族館を一気に周ってふたりとも疲れていたので、このレストランですこしゆっくりすることに。
僕が『高校時代、板東英二のモノマネにハマっていて朝まで板東英二になりきっていた話』をすると、Oさんはとても興味ありげに聞いてくれました。この時ばかりは板東英二に感謝しました。ありがとう、板東英二。好きです、板東英二。
十分に休憩をとり、元気いっぱい。
お次は遊園地コーナーに向かいます。
シーパラのジェットコースターは、つよい
水族館の次は遊園地だなんて、ほんとフルコースですよねぇ。
こんな高ーいやつに乗りました。八景島の眺めを一望。
他には、流れる水に乗っかる乗り物に、ノリにノッて乗っていたり。
シーパラに入って、すぐに目につく大きなジェットコースター。こいつにも乗りました。
僕はそんなに絶叫系は得意な方ではないのですが、今思うと、ちゃんとしたジェットコースターに乗るのは人生初。
もうね、なんかゴゴゴ、ってなるのがすげーーー長い!あと、めっちゃグルグルしやがる!
「こいつは僕を殺す気なんだな?」と刹那に感じ取り、そうはさせまいと安全バーにしがみつくokutani。なぜかそれを見て横で爆笑してるOさん。
降りた直後、ふわっと感に体が包まれて、それはそれは宇宙にいるかのような。
シーパラに住むポセイドンさんに「シーパラのジェットコースター、舐めたらあかんねんで?」と夕が暮れゆく、仄暗い海の底から問いかけてくるような、そんな切ない気分になりました。
海の動物たちと触れ合おう!のコーナーでシーパラデートはおしまーい
よく分からん高い乗り物に乗っている時、「なんかあそこ人がたくさんいるね」と言っていた場所に、とりあえず向かってみることにしました。シーパラはよく分からんものばっかりなんだね。
暗くなりつつある遊園地。陰りゆく歩道を、すこし早足でサクサクと歩きます。
なんだかよく分からなかったその場所には、『ふれあい』の文字が、ピカピカと暗がりの中で輝いておりました。
一日歩いてヘトヘトのはずなのに、ペンギンに触れることでテンションがMAXになるふたり。
シーパラの『おもしろ美人なお姉さん』に担がれたペンギンさんを、ひとりずつ触っていきます。
『人生は長いようで、短いようで、でも長い』『ペンギンに触れる人生と、触れない人生』『人生は色々あって、奇妙でおもしろい』
あなたの人生はどうですか?僕の人生は長くて、ペンギンに触れることのできる人生でした。
あと、こんな感じでサメにも直接触れることができました。サメに触れる人生と、触れられない人生だって、同じくあるんですよね。
僕は「生まれてこなければよかった」なんて、そんなことを思った日もありました。
生きる気力もなく、ただただ家に引き篭もって、タバコをふかすだけの日々を過ごしていたことも、あったりなかったり。
シーパラには、長い人生の中でも体験できないような、素敵な出会いの連続があります。
そんな夢のような空間が、横浜にぽつんと浮かぶ八景島に存在していたことを、僕は確かに、肌で感じとることができました。
あっという間に、終わりの時間。
さよならシーパラ、また会う日まで
思いがけず、初対面の年上女性とガチデート。かわいいペンギンにすげーオットセイ、全身筋肉のイルカさまのショー。
僕は結局のところ、紳士な振る舞いは何一つできませんでした。
それでも、初対面でこんな僕とデートをしてくれた、Oさんの笑顔を一度でも見ることができたことは、僕にとって価値のある体験のひとつになりました。
Oさん、1日ありがとうございましたm(_ _)m
また会う日まで。
追記
事後報告です。
この2ヶ月後、見事にフラれました。
4万4000円の洋服は、デート以降着てません。
…
……
ガッデム!
おわり。
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